暗渠マニアックスさんによる荒川区暗渠ツアーに参加!

カテゴリー: トダビューハイツのある町 2022年12月5日

荒川区が主催する「荒川区景観まちづくり塾」という素敵な講座があります。数回にわたって開催される長期講座なのでスケジュール調整がちょっと難しい…と思っていたところ、今回スポット参加も可能と聞いて参加してきました。

参加したのは、「暗渠マニアックス」さんを講師にお迎えしての荒川区の暗渠講義+ツアー!暗渠好きで知らない人はいないであろう暗渠マニアックスさんが、荒川区特化の講座を…?!しかもツアーまで…?!速攻申し込みました。

ツアーでは西尾久〜町屋〜三ノ輪まで暗渠を巡って大移動!
↑は西尾久が温泉・料理屋・芸妓屋で栄えた頃の、新聞広告。料亭が建ち並び、水路が現役だった頃を想像しながら街歩き。

尾久に温泉が沸いた頃を想起させる井戸(現在井戸は枯れていて水が循環されているのみ)。

町屋のマンションの敷地内に、なんと橋の欄干の跡が!
町屋の大通り「尾竹橋通り」には、かつて架かっていた荒木田橋の3本の親柱が残っていて、橋と川の大きさを実感できました。

町屋駅前の「藍染川通り」は、よく見ると川に蓋をした工事の跡が目視できます。
藍染川に蓋しただけのような工事の様子に近隣の人が「蓋とれて川に落ちるんじゃないか」と不安を覚え、なるべく道路の端っこを歩いたという記録もあるそうw


荒川区内で一番最後に埋められた川「江川堀」。川の跡がそのままくねくねとした道として残ってるので、歩いているだけでも水路を体感できます。
大正時代くらいまでは、江川堀には蛍が飛び、ゲンゴロウやカニがいて、蓮華草が咲き、泳いだり釣りしていたそう。なんて穏やかな…
畑の用水として使われ、畑では三河島菜などが育てられました。工場汚染などでドブ化し、暗渠に。

荒川区は暗渠化するのが他の区より早かったのに、なぜかあまり都市化しなかった、というお話も面白かったですw

西日暮里駅前のさくら水産脇に川の跡がありありと残ってるのも知らなかった。

路地裏の民家の軒先にやたらメダカや金魚がいるのは、水路を忍ばせるもの…?なんて妄想もしながらw

「荒川区は暗渠沿いに良い喫茶店や町中華が多い」と仰ってたのも面白かった。暗渠視点で歩くと世の中ではまだまだ発見されていない街の側面が見えてくるんだなあ。